奥歯が長寿社会を救う

奥歯を失うと認知症発症のリスクが高まる

ひがしさわ歯科医院:奥歯を失うと認知症発症のリスクが高まる日本は世界でも有数の長寿国として知られ、平均寿命は男性で81.41歳、女性では87.45歳(2020年、厚生労働省発表)と世界第1位(WHOが発表した2020年版の世界保健統計)に輝き、今後も延伸することが見込まれています。
人生100歳時代ともいわれ、高齢になっても元気で自立した生活を送ることが大事になってきます。その際、多くの方が心配されるのは認知症ではないでしょうか。新聞や雑誌でも認知症予防のための食事や運動、生活習慣等について書かれた記事を目にすることも多くなりました。そうしたなか、歯科の分野では認知症予防のカギを握る存在として奥歯が注目されてます。
奥歯はその臼に似た形から臼歯といわれ小臼歯(第1、第2)、大臼歯(第1、第2、第3=親知らず)とあり、食べ物を噛み砕く、磨りつぶすという機能があります。奥歯の噛む力を圧力センサーで測ると、大人では約50㎏あります。体重50㎏くらいの成人を持ちあげるくらいの力を発揮できるというわけです。
この奥歯の噛み締める刺激が脳に与える影響というのは予想以上に大きいことがわかってきたのです。 口腔内の歯の残存状態と認知症の因果関係を調べた調査があり、それによると奥歯のない(義歯も使用していない)人は、認知症の危険度が高いというのです。自分の歯が20本以上ある人と比較して、1.85倍も高いという結果がでました。年齢や健康状態、生活習慣などの影響を除いてもこれだけの有意な差があるということです。
ただ、奥歯がなくても義歯を使用することでしっかり噛める人の認知症リスクは1.09倍と、歯がある人とほとんど変わりありません。この結果からわかることは、奥歯で噛むということがいかに脳の活性化し、脳の活動レベルを上げることに役立っているかということです。

健康寿命を伸ばすために

ひがしさわ歯科医院:健康寿命を伸ばすために健康寿命という指標がありますが、これは「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」を示すものです。これによると男性が72.68年、女性が75.38年(2019年推計)となっており、平均寿命との開きが男性で約9年間、女性では約12年間もあります。この開きを埋める有効打として自分の歯で、とくに奥歯を使ってしっかりと食事をするということが重要になってくるといえます。
大臼歯を失うと転倒しやすくなることも知られており、身体のバランス感覚を維持するうえにも大臼歯は欠かせぬ存在であり、生活習慣病予防、認知症予防に貢献していると考えられています。
大臼歯は噛み合う面にはたくさんの溝があり複雑な形をしているため歯垢がたまりやすい上に、歯ブラシが届きにくいので磨き残しをしやすい歯です。そのため、むし歯や歯周病になりやすいので、しっかりとケアして、生涯を通じて大事に使っていきたいものです。

はっぴーすまいる一覧へ戻る

072-724-6657

メール予約

ひがしさわ歯科医院
大阪府箕面市牧落1-19-16

>プライバシーポリシー
ひがしさわ歯科医院 All Rights Reserved.