歯のひび割れの原因

歯の神経を抜くと歯の寿命が短くなる?

ひがしさわ歯科医院:歯の神経を抜くと歯の寿命が短くなる?被せ物が取れて歯科医院で診てもらうと、歯にひびが入っていることがわかり、やむなく抜歯することに。こんな経験のある方もいらっしゃるかもしれません。ひび割れた部分から細菌が入って周辺の歯茎が腫れてしまったり、痛みを感じて初めて破折していたことがわかるということも少なくありません。
じつはこうした歯の破折は日本人が歯を失う原因の17.8%を占め、歯周病、むし歯に次いで第3位を占めています。歯がひび割れたり、欠けたり、折れたりすることを破折といいますが、その原因は歯ぎしりやくいしばりなど歯に過度の力がかかったり、転倒などの外傷、むし歯治療の際の土台(ポストコア)や詰め物や冠などの修復物の不良、根管治療、噛み合わせの不具合等があげられます。なかでも神経を取っている歯(根管治療による)は破折のリスクが高まります。
なぜかというと歯の神経のあるところは「歯髄(しずい)」といって神経だけでなく、たくさんの血管が含まれていて歯の健康維持のための大切な組織なのですが、この歯髄を取り除いてしまうと歯に栄養を届けられなくなるのでもろくなり歯や歯根がひび割れたり、折れたりするリスクが高くなるのです。歯髄のある歯に比べて奥歯で7.4倍、前歯で1.8倍破折しやすくなるという報告もあります。こうしたことから歯の寿命そのものが10年近く短くなるとも言われているのです。

痛みがなくとも受診を

ひがしさわ歯科医院:痛みがなくとも受診を歯が破折した場合の治療法は現在のところ確立しておらず、レントゲンなどで歯根にひび割れが確認できれば、抜歯するというのが一般的です。ただ、最近はひび割れた隙間に歯科用接着剤を流し込んで接着する治療法が試みられていて、成功例も増えてきています。
歯根破折を起こしたときの症状としてむずむずする、浮いた様な感覚があるなど違和感が生じるほか、歯茎に白いできものができたり、被せ物(差し歯)が取れたり、取れやすかったりするということがあります。神経を抜いた歯にこのような症状を感じたら、痛みがなくても歯科を受診することをおすすめします。
神経を抜いた歯は破折するリスクを抱えているということを念頭において、日常の歯ブラシはもちろん、再感染防止も含めて定期的に歯科検診とクリーニングを欠かさないようにして、できるだけ長持ちさせたいものです。

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