夏休みに気をつけたい、むし歯予防の生活習慣

むし歯菌の出す酸が原因

ひがしさわ歯科医院:むし歯予防の生活習慣お子さんたちが思いっきり羽を伸ばせる夏休みですが、夏休みの宿題同様、歯磨きも毎日忘れずに行ってください。ただ、そうした日々のケアも一瞬にして無駄にしてしまうような生活習慣があります。夏休み明けにお口の中がむし歯だらけになっていたということのないように気をつけていただければと思います。ではいくつか重要なポイントとご説明したいと思います。
むし歯はミュータンス菌などの口腔内にいるむし歯菌によって引き起こされるということはご存じだと思います。
「むし歯菌が歯の表面に付着して歯を攻撃してむし歯を作る」と思っていらっしゃる方があるかもしれませんが、むし歯菌が直接、歯に悪さをするわけではありません。むし歯菌が糖を分解するときに出す酸によって、歯の表面のエナメル質が溶け出すこと(脱灰といいます)がむし歯の直接の原因となります。エナメル質は身体の中で一番硬い部位なのですが、酸には弱く、pH値(ペーハー)が5.5以下になると、その表面からカルシウムが急激に溶け出てしまうのです。
食事中がまさにこの状態といえ、お口の中に入ってきた糖分をえさにむし歯菌がいっせいに活動することで酸を作ります。そのため口腔内は急激に酸性に傾き、pH値は4〜6に低下します。ただ、食後40分後くらいすると平常時の6.5~7(弱酸性)に戻ります。アルカリ性である唾液が酸性物質を洗い流し、中和してくれるからです。同時に唾液に含まれるカルシウムによって、脱灰によって空いた微細な穴が修復(再石灰化といいます)されます。唾液のこの作用により私たちはむし歯にならずにすんでいるのです。

食間のアメ1個でも脱灰は進みます

ひがしさわ歯科医院:間食が虫歯リスクを高める1日に3回、食事をとっている分にはそう簡単にはむし歯になることはありません。ただ、このリズムが乱れて再石灰化が追いつかず脱灰の方が優位になるとむし歯になるリスクが高まります。その最大の要因となるのは間食です。
食間のアメ1個、調理の際の味見の一口でも、お口の中のpHは急激に酸性へと傾きます。甘い缶コーヒーを食間に飲む習慣もリスクが高いといえます。間食のリスクは糖分の量ではなく回数であり、タイミングです。甘いものでも食後のデザートとして食事のすぐあとであればリスクは減ります。
冒頭にあげた危険な生活習慣とはつまりこの間食(飲み物も含めて)のことで、とくに夏休みは子どもたちにとっては間食の回数がどうしても増えがちです。お菓子をだらだらと口にしてしまうのもそうですが、炭酸飲料などはpH値が2.2~2.9とレモン(pH値2.1)にも匹敵するほどですし、スポーツドリンクも意外に糖分が多いので常時口にすることは避けましょう。水分補給は緑茶やウーロン茶、麦茶などがおすすめです。
食後にキシリトール100%などのシュガーレスガムを噛むことはお勧めです。唾液の分泌が盛んになり再石灰化を促すことにつながるからです。
食事のたびにせっせと再石灰化を頑張ってくれている唾液に感謝ですね。

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