6月4日は語呂合わせでむし歯予防day
と呼ばれています。4日から10日の歯の衛生週間はよく知られていますが、「いい歯の日」はご存じない方も多いと思います。
「歯の衛生週間」のもとになった「むし歯予防day」は以前は、むし歯で歯が痛くならないことを予防の中心に考えられていました。口腔衛生に関する知識の向上や治療技術の進歩などによって、むし歯そのものは減少傾向にあります・
一方。高齢化が進むにつれて、口腔機能の低下がもたらす全身の健康への影響が大きく取り上げられるようになってきました、むし歯や歯周病が進行すると咀嚼が十分にできなくなっておいしくものを食べることができなくなります。また嚥下障害(飲み込みがうまくいかない)がある場合には口の中の細菌が気管から肺に入り、誤嚥下性肺炎の原因にもなることが分かってきました。
口は栄養の入り口として重要な器官であり、高齢者では歯がいい人ほど活動的で、病気になりにくいということも最近の研究から明らかになっています。
そのため、近年は一生しつかり噛んで口から食べられる機能を維持することが目標とされるようになりました。「8020(80歳で20本以上の歯を保とう)運動」はまさにそれにあたります。
歯の健康維持のためには、若いうちからの管理が必要です、「いい歯の日」をきっかけに、かかりつけの歯医者さんで検診を受けてみられてはいかがですか?
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