子供の歯には役目がいっぱい
■乳歯にはたくさんの大切な働きがあります。
●その1. 噛む
よく噛むことで、国の中にだ液がたくさん出るので、食物の消化、吸収がよくなります。また、食べる楽しみをしっかり経験することで、心の面も発達していきます。口のまわりにはたくさんの神経が集まっているので、噛む刺激が脳の発達にもよい影響を与えると言われています。
●その2. 話す
前歯が1本なかったら「さ し す せ そ」を正しく発音することが難しくなります。無理に発音しようとすると、クセのある発音になったり、しゃべり方にもクセがつくことになります。歯が正しく生えそろっていることで発音も育つてくるのです。
●その3. 永久歯を正しく導く
生えそろった乳歯の下には、毎日永久歯が成長し、またあごの骨も永久歯が生えてくるために成長しています。永久歯が大きくなると、乳歯の根は少しずつ吸収されて短くなり、正しく生えるべき場所へと永久歯を導きます。
きれいな永久歯のためには、まず乳歯が健康に生えそろっていることが大切です。
正しい噛み合わせにするための方法
乳歯から永久歯に生えかわる時期に、正しい歯並び・かみ合わせで歯が育つような歯医者さんで誘導する方法があります。いわゆる矯正治療とはちがい、咬合誘導といいます。生えそろったばかりの永久歯のかみ合わせに問題がある場合、放つておくと将来おおがかりな治療が必要となります。たとえば、出っ歯や受け回の多くは、この時期なら。アクチバートルというマウスピースのようなものを口にはめて何度も噛みしめることによって、正しい歯ならびに治すことができるのです。
いつまでも健康な歯を保つためには定期的な健診をおススメします。特に乳歯から永久歯への生え変わりの時期は、よい噛み合わせを作る重要な時期です。 |
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