スポーツ選手は歯が命

噛むことで筋力はアップするの

ひがしさわ歯科医院:噛むことで筋力はアップするの今年は東京オリンピックの開催も控えてスポーツ熱が高まりそうですが、今回は運動のパフォーマンスと噛むことの切っても切れない関係に注目したいと思います。
私たちが重い物を持ち上げるときや腕相撲などで相手を打ち負かしたいと力を込めるときに思わず歯を食いしばっていることがよくあります。実際に相撲の世界では「奥歯の三枚目で噛め」という伝承があるそうですが、力を思い切り出したいときにはなぜ、私たちは歯を噛み締めるのでしょうか。これは上下の歯が噛み合ったときに「噛んだ!」という情報が脳の「運動野」(運動のコントロールに関与する領域)に伝達され、身体を動かすための骨格筋などの反応や動きに影響を与えるためだといわれています。
噛むことと身体の動きとは一見関係のないように見えますが、全身の筋肉が協調して働くためのメカニズムの一つであり、「噛む」ことで筋肉の活動性を高めるだけでなく、バランス機能を向上させ、結果として質の高いプレーを生み出す可能性があるといえます。実際の実験でもガムを噛んだあとに膝関節の筋力を測定したところ、ガムを噛まなかったときに比べて筋力が約8%もアップしていたそうです。
ただ、どんなときも歯を食いしばればよいというものではなく、陸上の100m走であれば、ぐっと噛み締めるのはスタートダッシュのときで、スピードに乗ったあとは逆にあごの力を抜いてリラックスすることで走りを加速させることができます。確かにウサイン・ボルトは口から舌がのぞくほどリラックスした走りでゴールを走りぬけますし、カール・ルイスにしてもしかりです。トップアスリートたちは臨機応変に噛む・噛まないを使い分けているといえます。

正しく噛み合っていることが大切

ひがしさわ歯科医院:正しく噛み合っていることが大切ボクシングも歯を食いしばることが多く、パンチの衝撃を和らげるなど選手の安全のためにマウスピースの装着が義務づけられていますが、村田諒太選手は試合のたびにマウスピースを新しく製作するそうです。口腔内の形はそれほど変わっていくそうで、10年前につくったものはまったく合わないといいます。歯科医院にもよく通い、歯や口腔内の健康状態には人一倍気を遣っています。高校時代に合わないマウスピースで試合に出場して途中で気持ちが悪くなり、勝てるはずの相手に大苦戦をした経験から、マウスピースへの配慮ははもちろん、歯を大事にする意識が高まったそうです。
運動パフォーマンスを上げたい場合は上下左右8本の奥歯をしっかり噛むことが重要だといえ、正しく噛み合っていなければ、その効果は期待できません。アスリートに限らず、我々一般人にとっても正しい噛み合わせで効率よく咀嚼でき、顎関節にも負担がかからないことは大切なことです。歯並びや噛み合わせなど気になる方はぜひ一度、歯科医に相談してアドバイスを受けてみてはいかがでしょうか。

はっぴーすまいる一覧へ戻る

072-724-6657

メール予約

ひがしさわ歯科医院
大阪府箕面市牧落1-19-16

>プライバシーポリシー
ひがしさわ歯科医院 All Rights Reserved.