歯周病は認知症発症のリスクを高める?!

超高齢化社会が抱える問題

ひがしさわ歯科医院:口腔ケアで認知症予防日本は高齢化率(65才以上の人口が全人口に占める割合)が29.0%(2023年総務省発表)と約4人に1人が65歳以上という超高齢化社会に突入しています。それに伴い認知症患者の増加という社会的問題に直面しており、国としても認知症の予防が早急として「認知症施策推進綜合戦略」(新オレンジプラン:厚生労働省が関係府省庁と共同で平成27年策定)を策定していますが、注目されるのは「認知症の発症予防」の一つに「口腔機能の向上」が明記されていることです。

口腔ケアで認知症予防

ひがしさわ歯科医院:口腔ケアで認知症予防これまでも歯の本数が多い人(入れ歯やインプラント等で口腔機能が回復しているケースも含める)ほど認知症になりにくく、身体のバランス感覚も衰えずに転倒事故なども少ないということが報告されています。
最新の研究では認知症の約7割を占めるアルツハイマー型認知症と歯周病との関連が注目され、アルツハイマー病の原因物質とされるアミロイドβの蓄積に歯周病が関与していることが明らかになりつつあります。こうした研究はアルツハイマー病患者の脳内から歯周病菌であるジンジバリス菌(Pg菌)の菌体が検出されたことがきっかけとなり、アルツハイマー病の原因の一つとして歯周病があげられる至っています。
2020年7月に発表された九州大学と北京理工大(中国)等とのマウスによる研究では歯周病菌を投与したマウスはアミロイドβの蓄積が、投与していないマウスに比べ10倍近く増えると報告されました。同研究チームは歯周病菌によってカテプシンBという酵素が増えることでアミロイドβの受容体(受け皿)が増え、結果的にアミロイドβが10倍近く産生・蓄積されて認知症の発症のリスクを高め、さらには症状悪化を招くというメカニズムを発表しています。
認知症が気になる方は脳ドックなどで脳の状態を知ることも大切ですが、口の中の状態にも気を配り、歯科医院での検診を定期的に受けて歯周病の予防、治療を積極的に行っていくことをおすすめします。

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