寝る前の甘いもの、歯磨きすれば大丈夫?

就寝中は唾液の量が10分の1に

ひがしさわ歯科医院:就寝中は唾液の量が10分の1に毎日、ちゃんと夜寝る前に歯を磨いているのに、なぜかむし歯になってしまった。そんな経験がおありかもしれませんが、寝る前に甘いものを食べていませんでしたか。夜食などもそうですが、寝る前に食べても歯磨きすれば、むし歯は防げるのでしょうか。
答えは「×」です。歯磨きしてもむし歯になる可能性があります。その理由は寝ている間は歯を守ってくれる唾液の量が減ってしまうからなんです。1日に分泌される量は成人で平均1~1.5Lといわれ、日中は1時間当たり19cc分泌されますが、就寝中は2ccと10分の1ほどに減ってしまいます。
通常、口の中は弱酸性から中性(pH6.8~7)に保たれていますが、寝る前に甘いものを食べてpH5.5以下になると、酸性に弱い歯の表面を覆うエナメル質が急激に溶け出してしまいます。これを脱灰といいますが日中、起きている間は唾液が十分に分泌され、通常は2~3時間かけてpHが中性に戻り、脱灰した歯は再びカルシウムを取り入れて修復されていきます(再石灰化)。しかし、就寝中は唾液の分泌量が10分の1にまで減ってしまうため再石灰化が進みにくくなるんです。たとえ歯を磨いても口の中の酸性の状態は改善しないため、むし歯を防げないということなのです。
ちなみに砂糖(主成分はスクロース)を含む甘い物だけでなく、ご飯やうどん、パンもデンプンが分解されマルトースやグルコースに変わり、口内を酸性に傾かせます。果物に含まれる果糖も同様で砂糖のスクロースほどでないにしても多くの食べ物が虫歯を起こす原因になり得るということを念頭に入れておきましょう。

むし歯対策は「量」より「時間」

ひがしさわ歯科医院:むし歯対策は「量」より「時間」虫歯予防には歯磨きはもちろん、食習慣の見直しも重要だとわかります。食事は決まった時間に規則正しく、食後は唾液による再石灰化に促す時間をしっかりと保つことです。間食や夜食も避けたいところですが、もしどうしてもという場合は短時間で済ませ、砂糖成分を含まないキシリトール入りガムを噛んで唾液量を増やすとよいでしょう。
むし歯予防に甘いものは控えるなど量を気にする人が多いのですが、「量」よりも「時間」の対策の方が有効なのです。

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