歯はだ液からしかカルシウムを補給できません。食事をすると食べ物が分解されて酸ができ、歯の主成分であるカルシウムが溶け出します。歯はだ液中のカルシウムを補給して歯の健康を保つのです。
フッ素は自然界に存在するミネラル成分。だ液中に適量のフッ素があると、溶け出したミネラルが歯に溶け込まれやすく、歯の修復スピードが速くなります。さらに歯の結晶を硬くし、抗菌作用でむし歯菌の働きを抑えてくれます。
むし歯や酸蝕歯などから歯を守るために、まず大切なのは毎日の歯磨きです。特に寝る前はしっかり行いましょう。またお口のなかの汚れや細菌を洗い流してくれるだ液をしつかり出すことも大事です。カルシウムやフッ素をたつぷり含むだ液なら、さらに安心。だ液には健康を守るためのさまざまな役割があります。虫歯を予防する働きもその1つです。食事をすると口の中の酸を生み出す細菌が少しずつ歯を溶かしますが、だ液はこれを修復し、歯にカルシウムを与えます。さらにお口をキレイに洗い、口臭を予防したり、消化を助けて胃や腸を守ったり、発がん物質や活発酸素の働きを抑えるなどの働きも報告されています。
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